私は引越ししたらしい。なんとなく、現在の自分ではなく20代くらいの感覚がある。
床の上で女性の友人と向かい合ってくつろぎ、何か丸いおせんべいみたいなものを食べている。この友人は実在しない人で、ツイッターでフォローしてる人のイメージがそのまま形になったような人となりだった。
食べ終わったら新しい部屋を2人で見て回る。
賃貸の一部屋らしい。広い。使用感はあるけど汚くはない。いい部屋だと思っていると、友人が廊下沿いの開き戸を開けて無言で私を見つめる。冷たい視線。扉の向こうには、やけに奥行きのない浴室が段差もなく作られていた。ここだけがほこりだらけで、しつらえが古く、掃除をされてないというより何年も放置されているというおもむきだった。
浴槽は奥行きのない浴室に合わせて狭く、お湯をためてもくるぶしまでしか浸かれないくらい浅かった。
こんなまがまがしい、全身浸かれないお風呂はイヤだ、と私は賃貸契約破棄をしようと不動産会社に連絡をとろうとする。そうしていると見知らぬ中年夫婦が部屋に入ってきて、男性は浴室のある廊下の突き当たりにある、日当たりのいいキッチンスペースのテーブルに腰かけて、離婚届を取り出して記入し始めた。
この夫婦が離婚とともにこの部屋を去り、私が入れ替わりで入居するらしい。ただその様子を見つめる私に奥さんの方が笑顔で話しかけてくる。あなたが次にこの部屋を使う人?本当にいいの?とやんわりと止めるようなニュアンスだ。どう返事をしたかは覚えてない。
私は2人のそばを離れて他の部屋を見ていく。
ここは広い。広すぎる。1人ですむ私がこんな部屋数の多いところを借りるだろうか?何かおかしい…と思っているけど、これは夢だ!とひらめきはしなかった。夜になり、窓の外を眺める。都会の中心部らしい。華やかな空気。
高級車から出てきた赤い衣装を着た楽団が、演奏とお茶目な動きを披露しながらレストランに入っていくところが見えた。
こんな都会にある広い部屋を私が借りる道理はないなあ、私はここに何をしに来たのかな?と首をひねっている。
夢占いの結果
モチベーションに欠けることは、他の条件がよくてもうまくいきそうにありません。
もし本当にそれをやり遂げたいのなら、機が熟すのを待ってみては。
夢のキーワード(夢辞典)
引越、離婚→転機
床→安定、信頼
友人→日常
食べる、レストラン→理解、納得
丸→完成、調和
部屋→気持ち、個性
廊下→計画、工程
浴室→精算
狭い→切迫
見知らぬ人→潜在意識
年長者→経験
夫婦→調和
会話→交流、しがらみ
広い→開放
夜→ゴール、収束
自動車→活動、エネルギー
楽団→官能